2025.04.01
冨樫写真室とtoru

2025年4月1日より「だしフォト」は「冨樫写真室」と「toru」(とる)に屋号が変わります。
主にInstagramのtoru /miwatogashi では自分の作品制作や展示などライフワークを中心に発信するアカウントとして発信していく予定です。
今後仕事関係は冨樫写真室のアカウントから発信していきます。


雑誌社の写真室を出て独立したのが2015年4月1日。
27歳でフォトグラファーと名乗り、写真室の頃からお世話になった方々から少しずつお仕事をいただいて活動をスタートしました。
だしフォトは、料理のお出汁のように旨みのある写真を撮ります、というコンセプト。人も物も景色もノンジャンルで撮影する当時の自分にとってぴったりだと思っていました。
あれから10年。
40歳を身近に感じるようになった今、仕事も製作も暮らしもずいぶん変わりました。
改めて自分の活動を見直してみるにはとても良い機会だったので、エディタの赤木さんとデザイナーの藤原さんに相談して、ニュー冨樫を作っていただきました。本当にありがとうございました。
ここでは、名前について記録の意味でも書いておきたいと思います。
まずライフワークのtoruについて。
今回、写真に対しての気持ちや、昔から変わらない気持ちなどをお話しさせていただき、ライフワークの写真について思い続けていることをカタチにしてもらいました。
学生の頃からずっと撮りたい瞬間が撮れず、もう一度かまえてはすでに遅い時や、カメラを持っていない時に撮りたい瞬間が訪れたりして、本当に悔しかったんです。その思いからいつでも撮れるように、何かしらカメラを持ち歩くようになりました。その「撮りたい」という気持ちが私にとって大事にしていることだと再認識して、そこにスポットを当てそのまま「toru」という名前になりました。
次に、冨樫写真室。
研究室や写真館などなど色々と考えましたが、どれもかっこよすぎて、しっくりこず悩みました。10年前在籍していた「女性誌写真室」から名前をいただいてみたところ、聞き慣れているからなのか、とても安心し、仮で付けていたものをそのまま採用しました。すごいハードな2年間を過ごした写真室でしたが、今思えば修業時代でもあり、今の技術はその2年間の経験で取得したものばかりなので、私にとって大事な期間でした。
ライフワークとライスワークを分けるというのも初めての試みですが、自分の中にある写真がちゃんと区別できて、帰る場所を作れたような気がします。
両方ともかっこよくいえばシンプルな理由からうまれました。でも今まで単純なまま生きてきたので、かっこつけないでおくことが自分だと思っています。
長くなりましたが、気持ち新たに冨樫写真室、toru/miwatogashi で活動してまいりますので、どうぞ10年目もよろしくお願いいたします。