だしフォト

2025.07.05

芒種のおくりものを終えて

6月に開催された「芒種のおくりもの」。
久しぶりに多くの方に写真を見ていただく機会となりました。
はじめての布プリント、風が抜ける展示空間、写真の芯。
思い出したこと、確かめたこと、これからのことを書き残しておきます。

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初日のナイトタイム。センターテーブルは農家さんたちの語り場になってました。

6月14日と15日の二日間、兵庫県朝来市にあるkakara oyatsuさんで開催された「芒種のおくりもの」。
自然と人との関わりを感じながら、季節の恵みに触れる時間となりました。

私は今回、写真展示というかたちで参加させてもらいました。
展示の形式としてははじめての「布プリント」。
この試みが、自分の撮る風景や空気感にとても合っていて、どこか納得のいく仕上がりになったのがうれしかったです。

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150cm×100cmの大きな布に印刷をした写真。
色のある野菜たちが並ぶので 、農家さんの畑に行って撮影した写真はあえてモノクロに。
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会場にはエアコンがなく、両側のドアを開け放して風を通すスタイル。
その風に布がゆらぎ、写真そのものも呼吸をしているように見えました。
夜のやわらかい照明と、昼間の自然光でも空間の雰囲気ががらりと変わって、
昔、自然光の入るギャラリーで展示をしたときのことを思い出しました。

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2日目はデイタイム。kakaraoyatsuさんが料理教室を開催しました。
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TANE to (種土)さんのスペシャルメニュー。
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つるかめ菜園さんのエシャレット。
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CORNERさんのセレクト。どれも素敵でした。
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フォトカードセット、トートバッグも一緒に販売。限定パッケージはkakaraoyatsuさんとコラボ。

今回の写真は、久しぶりに「これは自分でも太鼓判を押してあげたい」と思えるものになりました。
自分のパートナー以外の、たくさんの人に見てもらうのも久しぶりで、ちょっと緊張もあったけれど、
今の自分が「これでいい」と思えていることに、なんだか救われたような気持ちにもなりました。

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昼と夜で表情が変わる。


変わっていくものもあるし、変わらないものもある。
昔と今では撮り方も、立っている場所も違うけれど、
時間や光に目を向けている自分の“芯”のような部分は、ずっと変わっていなかった。
それが今は、ちゃんと自分の味方になってくれている気がします。

今回は展示として一区切りつきましたが、
布プリントでの写真作品は、これからも少しずつ続けていきたいなと思っています。
ゆっくり、静かに、でも確かに。

また見てもらえる日を目指して、撮りためていきます。
ご来店いただいたみなさま、ありがとうございました。

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kakara oyatsu https://www.instagram.com/kakara_oyatsu/
TANE TO  https://www.instagram.com/ta_ne_to__/ 
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CORNER https://www.instagram.com/corner122/ 
ありがとんぼ農園 https://www.instagram.com/arigatonbo/ 
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